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コラム

「あり方×スキル×関係性」≒「仏×法×僧」

先回に続き、共創アカデミーのサービスの要ともいえる「あり方×スキル×関係性」三位一体メソッドについてお話していきましょう。

 

共創アカデミーではこの三位一体メソッドを仏教用語である「仏法僧」を用いて「公開型スクール」「講師派遣型法人研修」でレクチャーすることがあります。

これが「大変わかりやすい」とご好評をいただいております。そこで、今回は「仏、法、僧」になぞらえて順に紹介していきます。

 

まず、そもそもこの着想を得たきっかけにさかのぼります。ある時、今後の研究を目的に振り返りを行う必要があり、過去に行った研修風景を収録したビデオを見返していました。画面に映し出される講義中の自分を見て、なぜか奇妙な違和感を覚えたのです。

 

当時の私は最短で成果が得られる効率的なメソッドを提供しているという自負がありましたが、どこか上滑りというか、軽いというか。途中から我ながら半ば呆れ、うんざりして自分の姿を直視することがつらくなってしまったのです。この時の体験が自分自身の「あり方」に向き合うきっかけとなったことはいうまでもありません。

 

「あり方」とは?≒仏

戯言とは自分を通さない言葉の戯れを意味するそうですが、収録ビデオに映し出された自分が発していた言葉はまさしく、戯言でした。その姿はスキル一辺倒で、思いや心が伴わず、どこか独善的ですらありました。近年、「当事者意識をもって」という言葉がよく使われるようになりましたが、言い換えれば、何事も自分を通すことが肝心と皆うすうす気づいているものの、それがなかなかできないことの現れかもしれません。

 

たとえば、「水」と聞いて、あなたはどんな水を想像しますか? H2Oという科学的事実は共通でも水の捉え方はひとりひとり違うはずです。僕にとっての水は山の中のひんやりした水こそが水ですが、ある人にとっては行水かもしれないし、またある人にとってはプールの水かもしれない。だからこそ、ほかの誰かの経験から導き出されたノウハウや知識ではなく、自分から生まれる物語を語る必要がある。そのためにはまず、自分を信じ、自分の目を開き、耳を澄ますことが肝心です。簡単なことのようで、案外、これが難しいのです。

 

かのブッダは自らを試し、生き、観察を下さない限り私を信じてはいけない(大意)と説きました。「自らを試し、自らを生き、自らを観察する」ためには、まず自分自身を信じることが不可欠なのです。信ずる、という行為は決して受け身ではないからです。何か要件を満たしているから信じるのではなく、「私は信じる」という強い意志があってはじめて得られる「自分らしさ」のことです。自分を信じ、他者を信じる。

実はこれがすべての信頼関係のベースとなるわけですが、当時の私は内心「どうして私の周りには表面的な利害関係ばかりを求める人が多いのだろう」という思いを抱いていました。ところが、よくよく振り返れば自分自身が「つき合っていたほうが得だと思う人としかつき合おうとしない人」の典型だったのです。自分のことも他者のことも信じていない。

そんな腐った性根から豊かな関係が生まれるはずなどありません。

 

この気づきにより共創アカデミーではまず、ひとりひとりが自分の言葉で自分の物語を語れるよう、場づくりのしかけをご用意することにしました。そのしかけとは「私は意志してここに参加するのだ」といういわば内発動機を高めるための基盤づくりです。

 

「スキル」とは?≒法

組織や官庁でさまざまな業界、業種を横断した研修開発やセミナーを行う中で私が蓄積してきた組織改革に関する事例は相当な数に上ります。

まさしくそれは今日の共創アカデミーが誇ることのできるスキル・ツールの宝庫であり、他社にはないオリジナルメニューの源泉だと自負しております。

仏教用語に喩えるなら、これが法にあたります。法とはいわゆるブッダの教法をさしますが、もともとは「保つ」という言葉から成立した言葉で、法則、正義、規範を意味するそうです。企業は常に、よりよい成果を出すための法則を求めているといえばわかりやすいでしょうか。確かに、効果的な成果を導くためにスキルは不可欠ですが、スキル一辺倒ではやがて壁にぶち当たってしまう可能性のあることは先回お話した通りです。

 

「関係性」とは?≒僧

「あり方」では自分を知るための作法を説きましたが、その一方で「自分のことは自分ではわからない」「他者なくして自分のことはわからない」という視点も見落とせません。

ブッダがたった一人の修行や瞑想を終え、5人の弟子と関係を築きはじめたことが大きな転機となったように、仲間を得て、互いに語り合い、深め合うことではじめて、私たちは実践知を獲得することができるのです。

生まれてすぐに立ち上がることのできる動物と違い、人間は単体としては極めて弱い存在で生まれてきます。最初は足も遅いし、泳げないし、空を飛ぶこともできません。

何も持たずに生まれてくるからこそ、生かされていることに気づけるし、群れてチームとして活動する楽しさを知ることもできる。万有引力は地球の自転と公転が互いに重なり合うエネルギーによるものといわれますが、人間関係もまさにそうでしょう。引き寄せ合う愛があってこそ、人との関係性の中で問題を解決したり、相互理解を深めたり、合意形成していくことができるというもの。

 

組織における関係性は恣意的に選ぶこともできますが、上司も部下も、お得意先も競合相手もすべてが選べない偶然=ご縁によるところが大きい。これを単なる偶然とスルーするか、偶然の賜物と認識するか。対峙する自分の気持ちのありよう(あり方)でかなり変わってくることはご想像の通りです。後者であれば、自ら感謝が湧き上がる瞬間がきっとあることでしょう。

 

感謝が生まれる関係性は互いを尊重し、尊敬し合える調和の兆しを必ず内包しています。

「あり方×スキル×関係性」の相乗効果は美しい調和を創造します。

 

自分自身の心持ちとスキル。そして、関係性が掛け合わさった時、「場」のポテンシャルは最大限に発揮されます。まさしく、スキルだけでは決して得られない、大きな成果を実感する喜びを伴う体験です。その喜びを共有できた時、組織は思いがけない変革を遂げるのです。

 

たとえば、スキルやノウハウが乏しくても、素晴らしい志を持ったリーダーに部下は喜んでついていくことでしょう。

たとえば、スキルや知識が不足していても、みんなにすごく好かれていたら、みんなが助けてくれることでしょう。

時に、リーダーにスキルがないことが逆にメンバーの潜在能力を引き出すファシリテーション力に転化する場合もあるかもしれません。

 

「あり方×スキル×関係性」

掛け算による実践知の妙味をあなたもぜひ、私たちと一緒に体験してみませんか。

 

 

代表取締役 中島崇学

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