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コラム

ウェビナーで響き合う場を実現するには?

先月、某大企業から総勢約800名の全管理職を対象に「1on1ミーティングを思わずやりたくなるようなセミナーをオンラインで開催してもらえないか」というオファーをいただきました。

そこで、今回はウェビナーを活用することにしました。

 

5回に分けて開催しても、毎回150名~200名近いリーダーの前で、しかも顔も見えない、声も聞こえない画面越しに話をしながら全員の意識変容を実現する、という光栄至極なやりがいのある体験でした。

 

日ごろから「心が響き合い、活気あふれる世界を創る」をスローガンとして掲げている者として、ウェビナーという、制限された一方向の世界でどうすれば気持ちが届いてやる気を引き出すことができるのか?

どうすれば活気に満ちた時間が創出できるのか?

画面上で互いが響き合う世界とはどんな状態か?

みずみずしく、活気あふれる場を実現するにはどうしたらよいのか?

そうした問いを設定しました。

 

1on 1ミーティングは流行はしているものの、現場を見ると、やる気になる必要性を感じないまま、「単にやらなければならないからやる」と感じているリーダーが多い状況に各社なっていることが多いです。

だからこそ弊社にこういう依頼が来たのだと張り切りました。

 

やる気をもってやり抜くという習慣以前に、「やるべきことをやる」が身についていた会社人であった頃の自分の姿を思い出します。

あの頃の私は「何のためにするのか」「Why?」よりも常に「どのようにするのか」「How?」ばかりを追求していた気がします。

そうです。手っ取り早く、答えが欲しかったからです。

 

だからこそ、自分の言いたいことを2時間まるごと一生懸命に話すだけではうまくいかないと思いました。

一方的に自分の考えを押し付けるのではなく、参加者のやる気を引き出すための双方向の仕掛け、準備が必要だと考えたのです。

 

講師目線で言えば、顔の見えない一人一人のニーズに応えたいですし、貴重な時間を割いて画面の前に座ってくださった人への感謝の気持ちも伝えたい。

画面上では顔も見えない、声も聞こえないとはいえ、参加者同士が何を感じ、何を考えているかが伝わる場を創りたい。

そう思いました。

 

とはいえ、講師だけが画面上に顔が見え、参加者は顔が見えません。

しかもZoomで活用できるツールは限られています。

それでも私たちはチャット、Q&A、投票機能を用い、かつ段階的に使うことで最大限の効果が得られる方法を駆使してみました。

「共感」が行き交う場の創出を試みるための準備は、私たちにも、さまざまな学びをもたらしたことは言うまでもありません。

 

いよいよウェビナー当日。まずはアイスブレイクから始めました。

「今日のランチは何を食べましたか?」

他愛のない問いかけですが、チャットに書き込まれる回答(たとえば「冷めているけど、愛妻弁当おいしい」など)をいくつか拾いながら、参加者の人熱れ(ひといきれ)が感じられた瞬間は、いつもうれしいものです。

 

質問と答えのラリーをいくつか重ねた後、私は「2時間後(ウェビナー終了後)の自分がありたい姿を書いてください」と投げかけました。

書き込まれたキーワードの共通項を拾いながらそれぞれのゴールイメージを共有するうちに、自然にチームが生まれ、心が通い合う中でリスペクトが生まれると信じたからです。

 

画面上での場づくりには対面での場づくりとは異なるルールの設定や共有も必要であると考え、最初にアナウンスしたことも功を奏したと思います。

また講師としての在り方の表明も大事だと考えましたので、最初に次のようなメッセージを伝えました。

 

 

「今日は私がしゃべりたいことを話すのではなく、あなた方がいま抱えている悩みを一緒に考え、払拭したいと思っています。

変化の現場にいるリーダーこそ、設定すべき疑問や目的をわかっているはずです。

今日はあなたが持ちかえりたいと思ったことが正解です。

気づきは宝です。参加するほど楽しい。

そんな場にしていきたいと思います」

 

最初は遠慮がちに、様子見の体で始まった質問投稿も、私が言葉を尽くして回答するたびに、質問が増えていく、という嬉しい誤算もありました。

年上の部下への対応をはじめ、切実な質問が後半になればなるほど出てきました。

 

 

こちらも話せば話すほどドーパミンが放出して、熱が上がっていきました。

よい質問によって、私の中の知恵が引き出されていく。

答えている時の気持ちよさは講師冥利に尽きました。

 

 

顔は見えないけれども、場の熱量があがっていることが画面の向こうから伝わってくる。そんな発見もありました。

どんな顔で聞いてくださっているのか、表情がありありと目に浮かんでくるような、そんな温かい感触を体験することができました。

 

 

ここからは後日談ですが、主催者であった事務局の方が「普段は知りえない社員の声が聞けてよかったです。次の施策へのニーズやアイデアが湧いてくる時間でした」と仰ってくださいました。

予期せぬ付随効果がもたらされたことは私たちにとっても、うれしい収穫でした。

 

 

いつもに増して、興奮気味に自分の思いを書き連ねてしまいましたが、今回の経験を通じ、「ウェビナーでも自分たちが創りたい世界が実現できる」という手ごたえを味わうことができました。

感謝の気持ちでいっぱいです。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

 

来年は一体、どんな「みずみずしく、活気あふれる場」に呼ばれていくのでしょうか。

想像するだけで、ワクワクしています。よいお年をお迎えください。

 

                         代表取締役 中島崇学

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