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コラム

明るく、あたたかい場所へ

     

来る5月19日(水)、日本最大のイベントである
HRカンファレンス2021-春」にて、
私が登壇し、講演をさせていただくことになりました。

テーマは
「自律・共創社員を育てるコミュニケーション」と題し、
「口ぐせ」から信頼関係に至るステップを
方法論にしてお伝えする予定です。

このカンファレンスの公募をしたところ、
即日で定員を超える方にお申し込みをいただきました。

急遽、定員枠を増やし再度募集を。
すると、またしても即日満員御礼。

 

共創アカデミーは日々、研修という場を通じて
リーダーやリーダー候補を育成しています。
さらにこれからは企業研修に登壇できる講師の育成にも
力を入れていこうと思っており、
先日「企業研修講師養成講プログラム」の
無料説明会を開催しました。

沢山の方がお越しくださっただけでなく、
説明会後には9割の方からお申し込みがあり、
こちらもたちまち満員御礼となりました。

「うれしい悲鳴とはこのことか」と、
そのありがたさを今、深くかみしめています。
この場を借りて改めて御礼申し上げます。

 

手前味噌のようですが、
「自律」「ファシリテーション」に対する
世間のニーズが一気に高まってきた感があります。

最近は「ファシリテーター」を名乗る占い師さんまでいる
と聞き、なるほどなあ、と思った次第です。

 

そういえば、一昔前は「こうだ」と断言する
カリスマ占い師が人気でしたよね。
時にライトな脅迫にも聞こえる
一方的な言い切り型のコミュニケーションを
人々は喜んで受け入れていたものです。

 

時代は変わり、最早、上意下達型のコミュニケーションが
効かないことは皆さんもご存じの通りです。

 

ある俳優さんがインタビューの中で
こんな興味深い話をしていました。

自分がいかに素晴らしいかを誇示したがり、
インパクトを残したがる役者は三流。

一流の役者は自分を取り囲む脇役や舞台装置の
いちばんよい面を引き出そうとする。
その人の前にいると皆がイキイキするので、
その結果、主役の俳優が輝くというのです。

これはまさしくファシリテーターの本来の姿であり、
研修講師に求められている資質と言い換えてもいいでしょう。

 

いまの時代、占い師にも役者にも講師にも、
強烈な個性やインパクトは求められていません。
ファシリテーションとは本来、
相手のよいところを引き出す、
双方向のコミュニケーションだからです。

 

そのことを改めて気付かせてくれた出来事がありました。
ファシリテーション塾を体験した受講生が
こんな素敵な言葉を寄せてくださったのです。

 

「これまで体験したことのない、明るく、あたたかい場所」
だから、リピートしたくなる。

 

研修とは教える場所である。
そんな先入観がある講師には物足りないかもしれませんが、
いま求められているのは、
そうした「場づくり」ができる人なのです。

明るく、あたたかい場所に人は集まる。

これは自然の摂理ではないでしょうか。
明るさやあたたかさがなければ
いのちの生息や繁栄はありません。

気候が温暖であれば、万物は成長しますが、
寒冷であれば、枯れ萎えてしまいます。

それは職場でも同じでしょう。
暗く冷たい環境で歯をくいしばっても
浮かばれないことが多いですから。

 

経済学者のヘンリー・ミンツバーグは
著書『コミュニティシップ』の中で
これからの時代はマネージャー層が
現場の主体性を引き出しながら自律的に動く、
リーダーシップよりもコミュニティシップだと説いていますが、
もしかしたら人を育てるのは人ではなく、
場なのかもしれません。

 

一人一人が伸び伸びと自分の考えを発言できる安全な場所。

 

そこにいると心が軽くなり、
自然と仕事への意欲が湧いてくる。

 

本当にやりたかった内なるビジョンがみえてくる、
流動的かつ有機的につながり合うことができるコミュニティ。

 

私たちはそんな「明るく、あたたかい場所」で
皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

 

代表取締役 中島崇学

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