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コラム

【2023年最新版】企業研修とは?目的や手法、注意点まで完全解説!

     

企業研修とは?目的から手法、注意点まで完全解説!

 

ビジネスシーンでは、企業研修という言葉を良く耳にします。しかし、企業研修を間近に控えたものの、実際どのような研修なのかわからない人は少なくはありません。

 

そこで今回は企業研修の目的から実施方法、効果を高めるためのコツや注意点、加えて実際に企業研修を成功させている事例まで完全解説していきます。

 

目次


 

  1. 企業研修とは?
  2. 企業研修の実施方法とは?
  3. 企業研修の効果を高めるためには?
  4. 実際に企業研修を成功させている企業の事例
  5. まとめ

 

 

 

 

企業研修とは?

企業研修とは?

企業にはさまざまな研修制度があります。スキルアップ研修や新人社員研修など研修の充実している企業はたくさんあります。

 

しかしながら、「研修を受講してどんな効果があるのか?」「なぜ研修を実施するのか?」など研修の目的がはっきりせず、研修を実施することで満足してしまっていませんか?

 

昨今、業務の遠隔化に伴い働き方に多様性が生まれていることから、より人材育成につながる研修を実施していく必要があります。

 

本記事では、今一度、企業研修のいろはを紹介していきますので、自社の研修制度を見直すきっかけとしてみてください。

 

  1. 企業研修にはどのような種類のものがある?
  2. どんな目的がある?
  3. どんなメリットがある?

 

 

企業研修にはどのような種類のものがある?

 

種類1.新入社員研修

新卒社員や中途入社社員を対象とした新人研修は、Off-JTとOJTを組み合わせながら実施されることが多いです。新卒社員は社会人経験がない前提で、ビジネスマナーなどの基本的な内容から実践的な内容まで幅広いカリキュラムで実施します。

 

 

種類2.中堅社員研修

入社から一定年数在籍している社員を対象に、より自社に関連する専門的スキルを中心に学ぶ研修です。企業方針によって、マネジメントスキルや、新人育成スキルなどより自主性の求められる業務に対するスキルを学ぶこともあります。

 

 

種類3.管理職研修

新しく管理職に就任した社員や、すでに管理職として活躍している社員を対象に、社内に求められるリーダー像の把握、リーダーシップを発揮するための方法を紹介するのがリーダーシップ研修です。

 

 

種類4.マーケティング研修

マーケティング企業に限らず、多くの企業に取り入れられています。 マーケティング研修の内容は企業によって異なりますが、マーケティングにおいて必要な知識や戦略と、自社分析など幅広いスキルを身に付けられる内容となっていることが多いです。

 

 

種類5.メンタルヘルス研修

心の健康を維持したり、効果的なストレス対策をとるために必要な知識を学ぶ研修です。 例えば「企業として社員がストレスを抱えることなく働ける環境を実現したい」などの具体的課題を通じて対応方法を学びます。

 

 

 

どんな目的がある?

企業側の目的と社員側の目的は異なっていることが多くあります。企業側は「人材育成」があげられますが、社員側は「スキルアップ」を重視している場合があります。

 

そのため、「なぜ研修を実施するのか?」という研修実施の目的を明確化かつ共有できている状態で、研修効果の最大化を図るよう努めなければなりません。

 

 

 

どんなメリットがある?

最も分かりやすいメリットを挙げると、社員の「スキルアップ」になります。

 

社員がスキルアップすることで、業務の幅が広がったり、専門性が高まることで、業務の質が改善されるなどの効果が期待できます。

 

また社外で研修を実施する場合には、社内とは異なる価値観に触れることによって、新しい発想や刺激、スキルを得ることができます。

 

最後に副次的なメリットとして、社外の交流や、社員の交流のある研修であれば、研修後の社員の仕事に対するやる気やモチベーションなどの定性的側面にもよい影響があるでしょう。

 

 

 

 

企業研修の実施方法とは?

企業研修の実施方法とは?

企業研修の実施方法はいくつかあります。

 

「OJT(On the Job Traning)」「Off-JT(Off the Job Traning)」「eラーニング・オンライン研修」「自己啓発」などの手法がありますが、研修内容をきちんと設計したうえで最適な手段で実施することが重要です。

 

次のセクションで、実施までの最適なステップを要点を絞り解説していきます。

 

 

研修を実施するまでのステップ

研修実施の準備段階として、必要な手順を紹介していきます。研修の企画から実施、そして実施後のフォローアップの段階でおさえておくべきポイントを解説していきます。

 

 

ステップ① 解決すべき課題を把握し、研修を設計する

研修を企画する段階が最も重要であるといえます。自社の解決すべき課題を把握し、研修を作っていく必要があります。課題抽出には、中長期的に考えるべき視点と短期的に考える視点で分けて、それぞれの課題を明確にしていきましょう。

 

中長期的な視点では、経営課題や、人材育成における課題など抽象的なものがあり、短期的な視点では業務に直接関連するスキルなどが一般的に分類されます。

 

社員の中長期的な視点を持つ経営に関わる人材の成長が研修の目的と仮定すると、「新規事業」「人材の採用」などの具体化された課題を研修で展開していく必要があります。研修のゴール設定も、短期および中長期でマイルストーンを設定しておくことが効果的な研修につながります。

 

 

ステップ② スタッフの人選と研修の準備

研修の企画が決まったら、次にどのような手段で実施するかを決定します。研修スケジュールや研修を実施するスタッフのアサイン、そして最適な研修形式を模索していきます。

 

特に、講師を外部委託する場合は、外部講師との研修意図や目的を綿密に擦り合わせておくことが研修成功のカギとなります。

 

 

ステップ③ 研修実施の案内

準備が進む段階で、研修実施の案内に入ります。

 

特にスキル系の研修など、一定の条件の下ですべての社員が対象となる場合は、できるだけ早めに周知しスケジュールを押さえておく必要があるため余裕のある案内を心がけましょう。

 

 

ステップ④ 研修の実施

研修当日を迎えたら、受付で座席の案内や参加者のチェックを行います。

 

Off-JTの場合、当日会場で配布する資料などがあれば、配布を手伝うスタッフも必要です。また外部講師を交えた研修の場合は、外部講師の研修前後の対応などを担当するスタッフも必要です。事前にリハーサルを実施して、必要スタッフ数を把握しておくことをおすすめします。

 

 

ステップ⑤研修報告書やレポートでの振り返り

研修のカリキュラムが終了したら、参加者が正しく内容を理解しているか効果測定を行います。研修開始前に実施したテストと、研修後のテスト結果を比較することで研修の効果を確認できます。振り返りと併せて今後の研修の方向性を示しておくことで、社員のモチベーション維持を期待できます。

 

 

 

 

企業研修の効果を高めるには?

企業研修の効果を高めるには?

企業研修にただ社員を参加させれば、社員が望み通りに成長するとは限りません。企業研修実施の際に、研修効果を高める方法を3つ解説していきます。

 

  1. 社員の育成計画を明確にする
  2. 研修の目的を社員に共有する
  3. 研修終了後のフォローアップを行う

 

 

社員の育成計画を明確にする

企業研修に参加する前に、社員の育成計画を綿密に立てておく必要があります。社員間で業内容が異なる場合もあるので、オーダーメイドな育成計画を立てることが理想です。社内でロールモデルとなる社員や、客観的なスキル基準を設けることで、社員参加型の教育計画を立てることが、社員の主体的成長を促します。

 

 

研修の目的を社員に共有する

事前に研修の目的を社員に共有することも重要です。研修期間に学んで欲しいことや期待することについて共有し、学習意欲を向上させる動機付けをおこなうことで、社員の研修に対する意識が高まります。

 

また、研修内容の希望を事前に受け止め、社員との期待値を合わせておくことで、社員にとって効果のある研修かつ満足度の高い研修につながります。

 

 

研修終了後のフォローアップを行う

研修後の効果検証も忘れてはいけません。研修で学んだことを業務で実践していくことが理想です。実戦におけるPDCAでフォローアップ研修を実施しましょう。新しいスキルは業務に定着させていかなければ、中長期で人材の育成は望めません。

 

 

 

 

実際に企業研修を成功させている企業の事例

実際に企業研修を成功させている企業の事例

企業研修の中には、ユニークかつ効果的な研修を実施している企業も多くあります。コロナ禍にも関わらず、効果的な企業研修で有名な事例を紹介していきます。

 

  1. 事例①: 株式会社メルカリ
  2. 事例②: スターバックスコーヒージャパン
  3. 事例③: 株式会社栃木ダイハツ販売会社

 

 

事例①: 株式会社メルカリ

今や国内では知らない人はいない有名な企業となった株式会社メルカリでは、おもちゃの「レゴ」を用いたチームビルディング研修を実施しています。

 

内容は各々、レゴで「タワー」を作るということ、「あなたの思うBe Professional」をレゴで表現し、完成した作品に込めた思いを周囲に共有していくというものです。

 

レゴというおもちゃを使うことで、リラックスした雰囲気を作り出し、上司−部下などの上下関係に縛られることなく、自分のこだわりやオリジナルの発想、そして普段気づかなかった仲間の考え方を知る機会になります。

 

体験したチームでは、お互いへの気づきと理解から尊敬や信頼が増し、会話やコミュニケーションが活性化したとのことです。

 

 

事例②: スターバックスコーヒージャパン

スターバックスは学生アルバイト、正社員などの雇用形態に関係なく延べ80時間の研修制度が設けられています。従業員1人1人がミッションを達成できるようスターバックスの理念や歴史を学びます。

 

OJTでは4つの段階に分割し、ミッションと個人の行動を関連づけるプロセスを形成しています。

 

ミッションへの共鳴」——ミッションに共感し強いつながりを感じる環境に身を置くことで、ありたい姿を目標に設定できるようにする段階

 

ビジョニング&ロールモデル」——店舗ごとにビジョンを掲げ、同じ目標を目指す仲間をロールモデルとすることで、目指す姿を明らかにする段階

 

コーチング&フィードバック」——目標を達成するために、自らの努力とともに、周りのパートナーからのコーチング(サポート)やフィードバック(アドバイス)を得る段階

 

内発的動機の醸成」——次はもっとこうしたい、こうなりたい、と自発的な成長意欲を誘発させる段階

 

 

事例③: 株式会社栃木ダイハツ販売会社

株式会社栃木ダイハツ販売会社では「幼稚園研修」という研修制度があります。

 

新入社員を対象に、数日間子どもたちと触れ合い、遊びや食事のサポートを行います。

 

この研修は、子どもや子連れの親に対するコミュニケーション能力向上を目的として実施しているとのことです。自動車の販売でターゲットとなるファミリー層の顧客満足度に大きく影響する部分になりますので、一見ユニークな取り組みですが、きちんと的を得た取り組みというわけです。

 

 

 

 

まとめ

まとめ

企業研修は社員のスキルや人間性の育成、そして人材の長期育成を図ることで継続的に企業成長を支える人材を確保するうえで必須の施策です。コロナ禍により、社員の働き方やキャリア形成に対する価値観は大きく変化しています。そのような社会情勢のなかで、企業研修は社員に対する重要な価値提供の一つになります。

 

また、企業研修をオンラインで開催するケースも増えてきています。これからは人材教育としての企業研修に真価を求められる時代になります。人材価値を高めるべく、より効果的な学びの場を作っていく必要があるといえます。

 

 

参考記事:チームビルディング研修とは?必要性やメリットなどを徹底解説!

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