シニア世代の方々とつくる、喜びの未来 ~前例のない時代の先人たちへ~
日本は、世界でもっとも高齢化が進んだ国。
令和6年10月時点で、65歳以上の高齢化率は29.3%。
まさに、「超高齢化社会」のただ中にあります。
そんな今、あらためて問われているのが、シニア世代の働き方と、その未来です。
60歳で仕事や役職を離れたあとも、人生はまだまだ続きます。
むしろ、これまで培ってきた経験や専門性を、これからどう活かしていくか。
それが、社会全体の希望にもつながっていくのだと思います。
歴史をつくる人たちの覚悟
共創アカデミーでは、専門性を持ちながら前向きに働くシニア世代の方々と共に、55歳からの「これから」を語り合うセッションを実施しています。
10年、15年と、70歳を超えてもなお、誰かの役に立ちたい。働きつづけたい。
そう願うプロフェッショナルたちが集う場は、まさに「新しい時代をつくる場」なのだと感じています。
シニア層がいきいきと働き、お互いを支え合いながら、よき手本となる。
その姿が、次の世代に希望を手渡していく——。
そんな社会のあり方が、今、求められているのではないでしょうか。
「人は歳をとるのではない。歳と共に、より完成された人間になるのだ。」
── パブロ・ピカソ
自分への信頼と、語られる足跡
誰も歩いたことのない未来。
その先陣に立つのが、私たちなのかもしれません。
世界のどこにも正解がない「超高齢化社会」。
そのなかで、自分たちはどう生き、どう働くか。
必要なのは、「答え」ではなく「対話」。
自分自身に問いかけ、仲間と語り合いながら、新しい道を切り拓いていく姿勢なのだと思います。
そして、そのためには「自分を信頼する力」が必要です。
どんな道を歩んできたのか、
どんな想いでここまで来たのか。
足跡を見つめ、語ることが、これからを生きる自信と勇気につながっていくのです。
「自分を信じてみるだけで、生きる道が変わってくる。」
── 宮沢賢治
広がる利他の心と、あたたかな志
世代に関わらず、私たちの中に絶えずあるのは、
「誰かの役に立ちたい」「社会とつながっていたい」という思いです。
それは、自己実現だけではない、利他の心、慈しみの心なのかもしれません。
誰かの喜ぶ顔が見たい。
次の世代にバトンを渡したい。
この社会を、少しでもあたたかい場所にしたい。
シニア世代のそうした思いが、やがて「志」となって、人を動かし、場を動かし、未来を動かしていく。
人生の後半だからこそ、湧き上がるエネルギーがある。
それを、今こそ信じてみたいと思うのです。
「人生の価値は、その人が何を得たかではなく、何を与えたかで決まる。」
── アルベルト・シュバイツァー
「共創の場」が未来を変える
ひとりでは、できないこともある。
だけど、誰かと「共に」なら、できることがある。
そう感じられる場があるだけで、人は、こんなにも前を向けるのか。
シニア世代の方々とのセッションは、そんな気づきにあふれた時間になりました。
互いに耳を傾け、学び合い、励まし合うなかで、「まだまだ、自分は誰かの役に立てる」と思えるようになる。
その姿こそが、次の時代の“先人”の姿なのかもしれません。
いま、歴史をつくっているのは、まぎれもなく、あなたなのです。
「未来は予測するものではない。自ら創りだすものだ。」
── ピーター・ドラッカー
株式会社共創アカデミー
代表取締役 中島 崇学